【短答】会計士試験、監査論の勉強法。

2020年5月6日水曜日

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監査論の勉強法について、短答式に合格した経験から書きます。

特徴

監査論は、20×5点の100点満点です。企業法は覚えているか否かで勝負が決まるので30分あれば解き終わるのですが、監査論は1つの文章が長いため、解くのに40分くらいかかります。
それと、常識の量にもよりますが、比較的早く点数が5060点くらいまで伸びるものの、80点以上の高得点は取りにくいというイメージです。監査論で差をつけるのはやや難しいです。

勉強法

さて、監査論はいろんな予備校で理解重視と謳われていると思いますが、この「理解」というのは「監査の世界での常識」にしていくイメージを持つといいと思います。勉強をするにつれて、自分の中での常識を増やしていく、と考えてみましょう。
監査の世界では、精査でひとつひとつ検証するのは現実的ではないから、試査が常識なんだな。(常識化)
監査の世界では、監査している会社と馴れ合わないように、いろいろな決まりがあるんだな。(常識化)
という感じです。
それから、定義を理解すること、監査の流れが重要です。
また、道に迷ったら、監査基準を読んでみましょう。監査基準に書いてあることを、監基報で詳しく説明しています。

分野ごとに解説しようと思ったのですが、分け方がよくわからん、、、


監査総論

総論とは。期待ギャップは必ず理解しましょう。

監査の目的

監査の目的のながーーーい文章を、噛み砕いていきます。

1 財務諸表の監査の目的は、経営者の作成した財務諸表が、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、企業の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているかどうかについて、監査人が自ら入手した監査証拠に基づいて判断した結果を意見として表明することにある。

 財務諸表の表示が適正である旨の監査人の意見は、財務諸表には、全体として重要な虚偽の表示がないということについて、合理的な保証を得たとの監査人の判断を含んでいる。

2 財務諸表が特別の利用目的に適合した会計の基準により作成される場合等には、当該財務諸表が会計の基準に準拠して作成されているかどうかについて、意見として表明することがある


(監査の目的より引用)

1段落目からは、二重責任の原則重要性が大切なことが読み取れます。
2段落目からは、財務諸表全体としての意見であること合理的な保証であることが読み取れます。
3段落目からは、準拠性の意見について書いてあります。
ここらへんのキーワードで道に迷ったら、「監査の目的」に戻ってみましょう。

監査の一般基準

8つしかないので、原文は読みましょう。引用はしないですが、この論点も原文から詳細に入っていくと迷子になりにくいと思います。
勉強して知識をアップデートせよ!とか、公正普遍の態度とか、正当な注意とか、監査調書をつくろうとか、ここらへんの概念は、特に常識力のレベルです。
なんせ監査人が守るべき「一般的なもの」ですからね。あまり難しい問題は出てこないです。
「当たり前のこと言ってるな→まる、なんか違和感あるな→とりあえず保留orばつ」みたいな感じで、ふわふわと解いていきましょう。

実施論

話が広すぎて自分はあまり得意ではなかったですが、手続の流れを意識しましょう。
・最初に監査計画を立てる
・リスクを評価する(相手を知って)
・リスクに対応した手続をする(攻める)
・攻める中での作戦として、内部統制が有効かを確かめたり、確認や実査などの具体的な検証をする
・検証を得られた内容をもとに、監査報告の結論を考える
みたいな。
この大きな流れの中に、「重要性の基準値は~」とか「確認手続は~」とか「見積りの監査は~」とかの各論があります。流れを見失うと、地に足つかない勉強になってしまいます。(経験談)
それと、個人的なコツですが、運用評価手続のことは「内部統制評価手続」と読んでいました。

原文に当たるとすれば、実施論の基本原則には、
・リスクアプローチ
・事業上のリスク
・試査
・継続企業の前提
・不正リスク
・監査役との協議
など、とても重要なことが書いてあります。やっぱり原文が大事。

ほんとに個人的なコツですが、固有リスク、統制リスク、発見リスク、監査リスクについてひとこと。
ある項目が、重要な虚偽表示となる可能性(固有リスク)
それを、内部統制で防ぐことができない可能性(統制リスク)
そこから漏れたものを、監査によって防ぐことができない可能性(発見リスク)
最後にのこったものが、監査を失敗する可能性(監査リスク)になります。

報告論

報告論は、結論(どのような意見を出すか、どんな場合に何を書くか)が聞かれる問題が多いです。
無限定適正意見は◎、限定付適正意見は○、不適正意見は×、意見不表明は?、というイメージをつけていました。
追記は、「必要なときに、強調するもの」がベースです。

不正リスク対応基準


不正については、監査基準みたいな「不正リスク対応基準」というものがあります。ここが勉強の出発点です。示唆ってなんだ、疑義ってなんだって思ったら、やっぱり不正リスク対応基準に戻りましょう。書いてあります。

四半期レビュー基準


これも例に漏れず、「四半期レビュー基準」なるものがあります。

内部統制監査

これも、監査基準みたいな「財務報告に係る内部統制の評価および監査の基準」というものがあります。道に迷ったらこれですね。「経営者が評価する、監査人がその評価を評価する」という話です。

品質管理

まあ例に漏れず、「監査に関する品質管理基準」があります。これは短答だけで出てくるので、覚えゲーです。

ここまで書いてきたように、エッセンスの詰まった基準を大切に勉強しましょう。


保証業務

これまでの総まとめみたいな、もっと抽象化したものです。これももちろん、「保証業務の概念的枠組み」という大枠があります。ここまで書いてきて思いましたが、特に独学でやるひとは、PDFで数枚程度の原文がとてもだいじ。

3つの法

公認会計士法、金融商品取引法、会社法のことです。これはさすがに原文を読むのはむりです。出題要旨に、「ここを勉強してくださいね」と書いてあります。会社法なんか、「監査人と監査役しか出さないよ」と明記してありますからね。

その他

倫理規則は、取れる。
監査の歴史みたいな問題は、捨て問でいいと思います。

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